Nagano Navigate

今年もありがとう、ジョウビタキさん。高原のポストに小さないのち

こんにちは、カナリアンホテル支配人の 藍井 瑛(あおい えい) です。今日は、うれしい自然のご報告です。

今年もやってきたジョウビタキさん。

昨年の春、当館の郵便ポストに巣を作ったジョウビタキが、今年も戻ってきました。
同じ個体かどうかはわかりませんが、今年も同じ場所に巣作りを始めています。

巣の中には、現在6個の卵が確認できました。
淡い青色がとても美しく、思わず見惚れてしまいます。
昨年はゴールデンウィーク頃の営巣でしたが、今年は少し遅め。
7月に入ってからの営巣となり、季節のズレも感じさせます。
現在、巣立ちまでの様子を毎日数時間ずつ記録撮影中です。2週間ほどでヒナが巣立って
いくと思われますので、静かに、そっと見守っていきたいと思います。

ジョウビタキという鳥について

ジョウビタキは、もともとシベリアなどで繁殖し、冬に日本に渡ってくる冬鳥として知られてきました。
ところが、ここ数年の気候変動の影響により、日本の高原地帯でも繁殖するケースが増えているとされています。
標高1,375mに位置するこのホテルでも、こうして営巣が観察できるようになりました。
ただし、こうした営巣~孵化~巣立ちまでを安定して映像記録する事例は多くなく、私たちが現在撮影している映像も、貴重な記録になり得る可能性があります。

今後の展望について

この営巣記録をより多くの方に届けたいと思い、
「カナリアンホテル公式YouTubeチャンネル」の開設をしていきたいと思っています。

卵の孵化、親鳥の給餌、そして巣立ちの瞬間──

自然のままに生きる命の営みを、皆さまと分かち合えたらと考えています。
そして、記録映像のダイジェストも制作していきたいと思います。
高原のポストで、今年もまた静かに始まった小さないのちの物語。
どうか温かく見守っていただければ幸いです。

TOP