
カナリアンホテルの開業にあたり、特別な存在感を放つ材を迎え入れました。 それは、樹齢100 年を超える檜の一枚板です。 伊豆の自然林に育ち、植林材とは異なり、枝払いもされることなくそのままの姿を保っていたため、大きな節が多く、個性的な木目です。 この檜板が、ホテルに息づく物語の一部となっています。
伊豆の自然が育んだ希少な檜材
この檜材を譲ってくださったのは、伊豆で檜と杉の製材を専門とする有飯田興業の飯田社長です。 長年秘蔵されてきたこの材には、特別な思いが込められていました。 「木材は使われることで命が続く」という飯田社長の哲学を聞いたとき、この材をホテルの一部に迎えることで、新たな命を吹き込めるのではないかと強く感じました。
静岡県との深いつながり
実は、カナリアンホテルでは長野県産の素材に加え、静岡県産の品々も多く使用しています。 この材木が静岡県産であることはもちろん、イベントで提供するおそばも静岡県丹那産のものを使用しています。 その理由は、カナリアンホテル以外に南箱根で賃貸別荘を運営していることに由来します。 このゆかりのある土地から届く素材を活用することで、ホテルに訪れるお客様に静岡と長野の両地域の魅力を伝えられればと考えています。
看板として生まれ変わった一枚板
現在、この檜の一枚板のうち2枚は、ホテルの看板として使用されています。 その佇まいは、ホテルの顔としてふさわしく、訪れるすべての方を迎え入れる象徴となっています。 節が描く力強い模様と、百年の時を超えて刻まれた木目が、まるでホテルの物語を静かに語りかけてくるようです。

館内に隠されたもう2 枚を探してみてください
残りの2枚の檜板は、館内に設置されています。 具体的な場所は、あえて秘密にしていますが、その存在感は隠し切れるものではありません。 滞在中にぜひ見つけてみてください。 檜の香りや木肌の触感に出会えたとき、その瞬間がきっと答えになるでしょう。
百年檜が織りなすカナリアンホテルの物語
自然が育み、手間を惜しまず製材されたこの百年檜の一枚板は、カナリアンホテルの特別な要素の一つです。 静岡県と長野県、ゆかりのある二つの土地の素材が一つに融合し、訪れるお客様に特別な体験をお届けしています。 自然と共に生きるホテルの想いが、ここに込められています。
百年を超える時を経た檜の一枚板とともに、皆様の滞在が特別な思い出となるよう、スタッフ一同お手伝いさせていただきます。 どうぞ、カナリアンホテルで心ほどける時間をお楽しみください。