こんにちは、支配人の藍井瑛 (あいい えい)です。
標高の高いカナリアンホテルにも、ようやく春の訪れを告げるふきのとうが顔を出し始めました。

そよぎの庭のあちこちから、ひょっこりと姿を見せてくれる姿は、まるで雪解けを待ちわびていたかのよう。町の道の駅などではもう少し前から出回っていますが、自然の中で自生するふきのとうは、やはり風味も苦味も格別です。
ふきのとうは、天ぷらや蕗味噌にしてご提供することが多いのですが、この独特の苦味には、実は嬉しい健康効果もあると言われています。岐阜大学などの研究では、「ペタシン」という抗がん作用が期待される成分が含まれていることがわかっており、自然が持つ力には驚かされますね。
ただし、同時に「フキノトキシン」という成分も含まれており、こちらは発がん性があるとされているため、適切な下処理がとても重要です。私たちのレストラン「NATURAL NAVIGATE」では、 アク抜きや調理方法にも気を配り、 安心して旬の山菜を楽しんでいただけるよう工夫しています。天ぷらにすればフキノトキシンは大きく減少すると言われて
おり、衣の中に閉じ込められた香りと苦味を、ぜひ感じてみてください。
これからの季節、ふきのとうに続き、こごみ、タラの芽、ウド、のびると、さまざまな山菜が顔を出してくるでしょう。ご滞在いただくお客様には、その時々に採れた旬の山菜を取り入れた料理をご用意しております。自然の恵みをそのままに、春の食卓をぜひお楽しみください。